な・ぶ 【並ぶ】 他動詞 バ行下二段活用活用{べ/べ/ぶ/ぶる/ぶれ/べよ} 並べる。出典古事記 景行「日々(かが)なべて夜には九夜(ここのよ)日には十日(とをか)を」[訳] 日数を並べて、夜で九夜、昼で十日になりますなあ。 なら・ぶ 【並ぶ】 >[一]自動詞 バ行四段活用活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}①整いそろう。連なる。出典万葉集 七九四「鳰鳥(にほどり)の(=枕詞(まくらことば))二人ならび居(ゐ)」[訳] 二人が連なっていて。②匹敵する。肩を並べる。出典竹取物語 火鼠の皮衣「うるはしきこと、ならぶべきものなし」[訳] (その)立派なことは、(他に)匹敵するものがない。 >[二]他動詞 バ行下二段活用活用{べ/べ/ぶ/ぶる/ぶれ/べよ}①並べる。連ねる。そろえる。出典源氏物語 桐壺「羽をならべ枝を交はさむ」[訳] 翼を並べ(て飛び)枝を交えよう(=一心同体となって深く愛し合おう)。②優劣を比べる。比較する。出典方丈記 「これをありし住まひにならぶるに十分(じふぶ)が一なり」[訳] これを以前の住まいに比較すると、十分の一(の大きさ)である。 |