鲁虺日本古語辞典
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苦し

くる・し 【苦し】 形容詞 シク活用活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}

苦しい。つらい。

出典枕草子 うらやましげなるもの

「稲荷(いなり)に思ひおこしてまうでたるに、中の御社のほどのわりなうくるしきを、念じのぼるに」

[訳] 稲荷に思いたって参拝したときに、中のお社のあたりで、むやみに苦しいのを、我慢してのぼっていくと。

〔上に助詞「の」「も」を伴って〕困難である。

出典落窪物語 三

「脚の気(け)起こりて、装束(さうぞく)することのくるしければ」

[訳] 脚気(かつけ)が起こって、装束を着けることが困難なので。

心配だ。気がかりだ。

出典源氏物語 紅葉賀

「何くれと宣(のたま)ふも似げなく、人や見つけむとくるしきを」

[訳] あれこれとおっしゃるのも不似合いで、だれかが見つけるのではないかと心配だが。

〔下に打消・反語を伴って〕不都合だ。差しさわりがある。

出典徒然草 一〇

「鳶(とび)のゐたらんは、何かはくるしかるべき。この殿の御心、さばかりにこそ」

[訳] とびがいるのが、何で不都合なのだろうか。そんなことはない。この殿のお心はそんな程度のものだったのだ。

不快だ。見苦しい。聞き苦しい。

出典徒然草 一〇

「前栽(せんざい)の草木まで心のままならず作りなせるは、見る目もくるしく、いとわびし」

[訳] 庭の植え込みの草木まで自然のままでなくそれらしく作り上げてあるのは、見た目も不快で、とても興ざめだ。

にが・し 【苦し】 形容詞 ク活用活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}

苦い。

出典宇治拾遺 三・一六

「食ふに、にがきこと物にも似ず」

[訳] 食べてみると、苦い(味がする)ことは例を見ない。

不愉快である。おもしろくない。気まずい。

出典大鏡 道長上

「興もさめて、ことにがうなりぬ」

[訳] 興も覚めて、雰囲気が気まずくなってしまった。◇「にがう」はウ音便。