鲁虺日本古語辞典
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移ろふ

うつろ・ふ 【移ろふ】 自動詞 ハ行四段活用活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}

移動する。移り住む。

出典徒然草 三〇

「中陰のほど、山里などにうつろひて」

[訳] 人の死後四十九日の間、山里などに移り住んで。

(色が)あせる。さめる。なくなる。

出典蜻蛉日記 上

「うつろひたる菊にさしたり」

[訳] 色あせている菊にさした。

色づく。紅葉する。

出典古今集 秋下

「神無月(かむなづき)時雨(しぐれ)もいまだ降らなくにかねてうつろふ神奈備(かむなび)の森」

[訳] 十月のものである時雨もまだ降らないのにその前に紅葉している神奈備の森よ。

(葉・花などが)散る。

出典古今集 春下

「待ちし桜もうつろひにけり」

[訳] 待ちこがれた桜の花も(知らない間に)散ってしまったことだ。

心変わりする。心移りする。

出典源氏物語 桐壺

「おのづから御心うつろひて、こよなく思(おぼ)し慰むやうなるも」

[訳] 自然に(帝(みかど)の)お心は(藤壺(ふじつぼ)へ)移って、この上もなくお気持ちが慰められるようすであるのも。

顔色が変わる。青ざめる。

出典源氏物語 賢木

「御顔の色もうつろひて」

[訳] (藤壺は)お顔の色も青ざめて。

変わってゆく。変わり果てる。衰える。

出典万葉集 一〇四五

「奈良の都のうつろふ見れば」

[訳] 奈良の都が変わり果てていくのを見ると。◆「移る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」からなる「移らふ」が変化した語。