鲁虺日本古語辞典
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鲁虺日本古語辞典 / 然ながら上一个 查看全部 下一个

然ながら

さ-ながら 【然ながら】 副詞①

そのまま。そのままの状態で。もとのまま。

出典源氏物語 夕顔

「帰り入りて探りたまへば、女君はさながら臥(ふ)して」

[訳] (源氏が部屋に)もどって手さぐりなさると、女君(=夕顔)はもとのまま横たわっていて。

残らず全部。そっくりそのまま。すっかり。ことごとく。

出典方丈記 

「七珍万宝(しつちんまんぽう)さながら灰燼(くわいじん)となりにき」

[訳] あらゆるすばらしい宝物が残らず全部(焼けて)灰になってしまった。

〔下に打消の語を伴って〕まったく。全然。

出典徒然草 七五

「人に交はれば、言葉よその聞きに従ひて、さながら心にあらず」

[訳] 人と交際すると、(自分の)言葉が他人の思惑に左右されて、まったく(自分の)心(からのもの)でなくなる。

〔下に「ごとし」「やうなり」など比況の表現を伴って〕まるで。ちょうど。

出典羽衣 謡曲

「今や、さながら天人も羽なき鳥のごとくにて」

[訳] (羽衣をとられて)今は、まるで天人も羽のない鳥のようで。◇中世以降の用法。

しか-ながら 【然ながら】 分類連語

そっくりそのまま。

出典大和物語 一五七

「物かきふるひ去いにし男なむ、しかながら運びかへして」

[訳] (家にある)物をすっかり(他の家に)運び出して去っていった男は、そっくりそのまま(それらの物を)運び戻して。

なりたち

副詞「しか」+接続助詞「ながら」