鲁虺日本古語辞典
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此方

こ-ち 【此方】 代名詞①

こちら。こっち。▽近称の指示代名詞。

出典枕草子 うれしきもの

「とく御覧じつけて『こち』と仰せらるれば」

[訳] さっそくお見つけになられて「こっち」と仰せになられるので。

私。自分。▽自称の人称代名詞。

出典末広がり 狂言

「こちの事で御座るか。何事で御座るぞ」

[訳] 私のことでございますか。何事でございましょう。

語法

現代語では「ここに」「こちらへ」のように、移動方向・場所を示す格助詞を付けるのが常であるが、平安時代の例では、「こち」が助詞を伴わず動詞を直接に修飾する用法を持っている。副詞に近い働きをしていることになるが、時を表す語の場合は、名詞が副詞に近い機能を果たすので、それに準じて考えることができる。

こなた 【此方】 代名詞①

こちら。ここ。▽話し手に近い方角・場所をさす近称の指示代名詞。

出典源氏物語 若紫

「こなたはあらはにや侍(はべ)らむ」

[訳] こちら(の部屋)は外からまる見えではありませんか。

以後。あれから。

出典源氏物語 柏木

「身を思ひ落としてしこなた、なべて世の中すさまじう思ひなりて」

[訳] 自分を見下げてしまって以後、万事世の中を面白くなく思うようになって。

それより前。以前。

出典源氏物語 若菜上

「何事をも、御心と思(おぼ)し数まへざらむこなた、ともかくも、はかなくなり侍(はべ)りなば」

[訳] 何事でもご自身のお心でご判断なさることがおできにならないそれより前に、とにかく、(私が)死んでしまいましたならば。

この人。▽話題の中心人物をさす他称の人称代名詞。

出典源氏物語 若菜上

「いづかたも皆、こなたの御けはひには、かたさり憚(はばか)るさまにて」

[訳] どなたも皆、この人(=紫の上)のごようすには、遠慮し気がねするようすで。

あなた。▽対称の人称代名詞。話し相手を敬って言う。

出典餠酒 狂言

「その儀ならば、まづこなたからござれ」

[訳] そのことならば、まずあなたからどうぞ。

わたし。われ。▽自称の人称代名詞。

出典隅田川 謡曲

「こなたの念仏をば留(とど)め候ふべし」

[訳] わたしの念仏をやめましょう。