鲁虺日本古語辞典
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こ 【此】 代名詞これ。ここ。▽近称の指示代名詞。話し手に近い事物・場所をさす。

出典万葉集 一九五九

「霍公鳥(ほととぎす)春日(かすが)を指してこゆ鳴き渡る」

[訳] ほととぎすが、春日をさしてここを鳴いて行く。

注意

現代語では「この」の形で一語の連体詞とするが、古文では「こ」一字で代名詞。

これ 【此・是・之】 >[一]代名詞①

これ。このこと。▽近称の指示代名詞。事物をさす。

出典枕草子 中納言まゐり給ひて

「『さては、扇(あふぎ)のにはあらで、海月(くらげ)のななり』と聞こゆれば、『これは隆家が言(こと)にしてむ』とて、笑ひ給(たま)ふ」

[訳] 「それでは、扇の(骨)ではなくて、くらげの(骨)であるようだ」と申し上げると、「これは隆家の言ったことにしてしまおう」と言って、お笑いになる。

ここ。この場所。▽近称の指示代名詞。場所をさす。

出典諸国ばなし 浮世・西鶴

「今までは崩れ次第の柴(しば)の戸をあけて、『さあ、これへ』と言ふ」

[訳] 今までは崩れ放題の柴の戸を開けて、「さあ、ここへ」と言う。

今。この時。▽近称の指示代名詞。近い時をさす。

出典古今集 仮名序

「これより先の歌を集めてなむ、万葉集と名づけられたりける」

[訳] この時より以前の歌を編集したものが万葉集と名付けられている歌集なのである。

自分。私。▽自称の人称代名詞。

出典平家物語 三・大塔建立

「これは大明神(だいみやうじん)の御使ひなり」

[訳] 自分は大明神のお使いである。

おまえ。あなた。▽対称の人称代名詞。

出典今昔物語集 二五・七

「『これはいかなる者ぞ』と問ふに」

[訳] 「おまえは何者か」と聞くと。

この人。▽他称の人称代名詞。

出典大鏡 序

「それははやう失(う)せ侍(はべ)りにしかば、これは、その後(のち)あひ添ひて侍る童(わらべ)なり」

[訳] それ(=先妻)はすでに亡くなりましたので、この人は、その後に後妻としております者です。

これはすなわち。▽語調を強めたり、整えたりする語。漢文訓読体の文章に多い。

出典大鏡 三条

「次の帝(みかど)三条院と申す。これ、冷泉院(れいぜいゐん)第二皇子なり」

[訳] 次の帝は三条院と申します。これはすなわち、冷泉院の第二皇子です。

>[二]感動詞もしもし。おい。これこれ。▽呼びかけて注意を促すときなどに用いる。

出典末広がり 狂言

「いや、これ、これ、それに末広がりはござらぬか」

[訳] やあ、もしもし、もしもし、そこに末広がりはございませんか。